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2003Japan Nation Report byラミハル氏(本選8位入賞)
〜二日目&決勝編〜
遅くなってすみません。
二日目編です。

戦績:
Round 1  Otsubo    Won  2-0 
Round 2  Shiki     Lost 1-2 
Round 3  Yamagishi Won  2-0 
Round 4  Fujieda   Won  2-0 
Round 5  Kubo      Won  2-0 
Round 6  Kaneko    Won  2-0 
Round 7  Baba      Lost 1-2 
Round 8  Takakuwa  Won  2-1 
Round 9  Mori      Won  2-0 
Round 10 Shindo    Won  2-0 
Round 11 Yamamoto  Won  2-0 
Round 12 Fujita    Drew 0-0-0
Round 13 Fujita    Lost 2-3

*ロチェスタードラフトその2

ドラフトテーブルが発表され行ってみると、そこは1番卓を差し置いて一番手前の赤い卓。
どうやらフィーチャードラフトに選ばれてます。
しかも自分は柵で仕切られたギャラリー側に最も近い一番席。
普通のブードラだったらピックを観察されたりしますけど、
まあロチェなんで関係ないんですけどね。

内容について詳しくはサイドボード参照で。
http://www.wizards.com/default.asp?x=sideboard/natjp03/draft2c

席順は以下の通り。
1 Mihara, Makihito 15
2 Baba, Yasunori 15
3 Hirabayashi, Kazuya 15
4 Mori, Katsuhiro 15
5 Takakuwa, Akihiro 15
6 Shiki, Kazumasa 15
7 Tanaka, Hisaya 15
8 Fujita, Osamu 15

*以下は自分の思考の流れ。
当初、予定通り白き決めうちで平和な心をピック。
しかし卓の白の出が薄く、二色目を決めかねる状態に。
2に赤を流している以上、なるべくなら赤に行きたくはない。
8が黒緑をやっているので、黒に行くこともきつそう。緑は論外。
3、7がそれぞれ青白、青緑をやっているので、よっぽどのことがない限り、青の旨みも無いという、八方塞がり状態。
しょうがないので下に黒が少ないこともあり、レギオンのクレリックの出に期待して、白黒クレリックでも組もうと画策し、黒いカードに手を出す。
途中7が黒いカードを取ったため、もしかしたら8が色が被るのをいやがって、赤に行くかも知れない可能性も考えていました。
しかし、まだ二色目を決めかねているオンスロート最終パック。8から暴動がでて、それが回って来たので2には悪いがピック。これでレギオン前半にクレリックが集められないようなら、白赤にも行ける可能性が出てくる。
この時点の色の棲み分けは、
1、白+?(自分)→
2、赤緑 →
3、白青 →
4、緑赤 →
5、黒+(青) →
6、白赤 →
7、青緑 →
8、黒緑
さすがに卓の面子が濃いだけあって、各自の色主張がわかりやすく、あまり混乱はありませんでした。

*ここからのプランとしては、序盤に遅い順目に流れてくるであろうクレリックを確保しつつ、レギオンでの上家3人が黒をやってないことをいいことに強力な黒のカードを取れたらいいなあと考える。

*途中、昨日よりもあきらかに他の人のピックの把握能力が薄いことを感じる。卓の色は覚えられても何をピックしたかまでは覚えられません。睡眠不足、はたまたフィーチャリングの緊張のせいでしょうか?

*で、レギオン前半。
8がいきなり初手で 尾根の頂の猛禽 を取って混乱。なぜにここから赤いカードに手を出す必要がありますか?
予想外にクレリックが全く出ず。黒いカードも5の手前でしか出ず、5に全部持ってかれました。
しかも3に白、2に赤をとられて有効牌が回ってこず。
遅い順目のクレリックがとれなかった以上、ここで 泥岩皮の根こそぎ獣 を取りながら、完全に白赤に行くことを決意。
一応タッチで黒をいれるために 煙吐く発動者 を取ることを考え、実行。
途中、3が 残響の追跡者 と エイヴンの救い手 の二択。
追跡者 をとるものと思っていたら エイヴン をとられて悶絶。
その後なぜか自分は 追跡者 をカットせず、適当なカードをピックしてしまいました。
タッチで入れることを考えたら スカージでの 流れ込む知識 も考えて、これをさすがにこれをとるべきでした。
さすがに沼が無いと出せない 煙吐く発動者 より変異で出せる 残響の追跡者 のほうがタッチしやすいです。
最終パック、ダールのとげ刺し と スカークの匪賊 の二択。
本来ならば、匪賊をとるところだが、スカージで兵士が集まる可能性&6へのキラーパスを考え、とげ刺しをピック。
結局レギオンではなんの旨みもない結果に終わってしまいました。
というか全てのカードが3のおさがりな感じ。
で、スカージ。
デッキに少ない除去と引き替えに、エイヴンの解放者 や 最前線の策士 を流すはめに。
今思えば、デッキ的には《翼の破片/Wing Shards》では無く《最前線の策士/Frontline Strategist》をとるべきでした。このときはまだ《翼の破片/Wing Shards》を使ったことが無く、過大評価していたことが原因です。
結局、《老いざる歩哨/Ageless Sentinels》とれたぐらいで、特に実りがないままスカージが終了。なんとも不安定なデッキになってしまいました。
デッキ構築時、自分のデッキに精一杯で、他のプレイヤーのデッキ内容を考慮する余裕もありませんでした。

デッキリスト
Main SideBoard

8 《平地/Plains》
7 《山/Mountain》
3 《沼/Swamp》
1 《優雅の信奉者/Disciple of Grace》
1 《星明かりの発動者/Starlight Invoker》
1 《冷静なチャンピオン/Stoic Champion》
1 《煙吐く発動者/Smokespew Invoker》
1 《石弾投擲兵/Gravel Slinger》
1 《天然の城塞/Crude Rampart》
1 《ダールのとげ刺し/Daru Stinger》
1 《エイヴンの救い手/Aven Redeemer》
1 《老いざる歩哨/Ageless Sentinels》
1 《ドラゴンをつけ狙う者/Dragonstalker》
1 《エイヴンの戦鷹/Aven Warhawk 》
1 《熱狂の猛禽/Frenetic Raptor》
1 《気高き院僧/Noble Templar》
1 《宝石の手の報復者/Gempalm Avenger》
1 《平和な心/Pacifism》
1 《長引く死/Lingering Death》
2 《翼の破片/Wing Shards》
1 《炭化/Carbonize》
1 《鋼の霊体/Astral Steel》
1 《アクローマの祝福/Akroma's Blessing》
1 《暴動/Insurrection》


1 《静寂の連鎖/Chain of Silence》
1 《畏敬の冠/Crown of Awe》
1 《共同の一撃/Unified Strike》
1 《泥岩皮の根こそぎ獣/Shaleskin Plower》
1 《ゴブリンの盗賊/Goblin Brigand》
1 《憑依された死者/Haunted Cadaver》
1 《虫つぶし/Swat》


あまりにヘボすぎます。
普通に考えて1勝が関の山。
暴動や鬼回り、相手の事故で運良く2勝することに望みをかけることに。

*7R 赤緑
一戦目、望みをかけるどころか土地が二枚で止まりました。
二戦目、お互い普通に展開するが、権利争い と ナントゥーコ自警団 のコンボで エイヴンの救い手 をとられ、そのままどうにもできずに負け。

*8R 黒単(サイド後タッチ青)
一戦目、場ががっちり硬直して 腐敗を導く者 で削りきられる。最後のターン、相手は火力は警戒し忘れて、こっちが引いていたら引き分けに持ち込めていたらしい。
二戦目、一戦目同様ガッチリ硬直するも、畏敬の冠 を 熱狂の猛禽 に付けて戦線を突破。そのまま勝ち。
三戦目、こっちの手札がせこすぎ。常に相手の行動に対する対抗策があります。
皮を剥ぐ者 には アクローマの祝福、死神頭のノスリ には 平和な心 と、見事に噛み合いました。
結局最後には暴動で場を壊滅(相手はハスクで自分の生物を生け贄)させて勝ち。

*9R 赤緑(タッチ白)
対戦前に相手は、ドラフト中に友人にとらせておいた、他の人のピックしたカードのメモを見ている。
やっぱトッププレイヤーになると、こういう細かいこともやってるんだなあと感心しました。自分一人で他の全プレイヤーのカード覚えるなんて無理だしね。
一戦目、相手はが土地2枚で止まってますが、場で盛り返えされそうになる。まあ相手が事故っても勝てないデッキなのでしょうがないところ。なんとか場が引っくり返る前に暴動打って勝ち。
二戦目、終始相手が有利な状況で進むので、暴動のみたよりにプレイ。チャンプブロックや白チェインで粘り、8マナ揃えて暴動打って勝ち。

*この卓の各プレイヤーのロチェ2の戦績は以下の通り。
1.2-1, 2.2-1, 3.1-1-1, 4.0-2-1, 5.0-3, 6.2-1, 7.1-2, 8.3-0
デッキ強いはずの 3の平林さん と 5の高桑さん が負けぐみで、1勝できればいいほうって言ってた 8の藤田さん が3-0なのは興味深いところ。2と6は順当。自分はできすぎ。

*この時点で九州勢として石原さんが脱落。あとは自分、志岐くん、田中君が7ー2。

*で、ここからベスト8を目指してのスタンダード。
とにかくサイクリングやウェイク、サイカとかのコントロールとやりたいと思ってました。ゾンビやステロとは当りたくないです。

*10R サイクリング
相手がサイクリングランドをセットしたところで一安心。
デッキ相性差そのままで危なげなく勝ち×2。

*11R サイカ
相手のデッキレシピが事前に丸わかり。しかしすでに相手ベスト8確定させてます。

一戦目、途中土地が止まって危なくなるも、なんとかまた延びていって一安心。
こうなると相手の手の内を知り尽くしているので結構気楽。
色々計算しながら、最終的にライブラリアウトで勝ち。
二戦目、相手の土地が数ターン3枚で止まったので、土地を引かせないためディープを打ち消しつつ、フィンケル、サイカと並べてそのまま削りきる。

*この時点で次IDできればベスト8確定。
志岐くんも勝ってベスト8を確定させたようで、
明日の調整のために志岐くんと田中君が泊まっているところにお邪魔させてもらうことにする。お世話になります。

*12R ID

*最終結果の発表。
なんとか志岐くんとは別ブロックになれ、これで気まずい夜を過ごさずに済むw。
まあ仮に一回戦当ることになるようなら、また別のひとに頼もうかとおもってたんですけどね。

*サイドボードで使うインタビュー等があり、ベスト16の発表のときトップ8のデッキレシピをもらう。
その後写真撮影があった後、明日の対戦相手のデッキを作るために、知り合いにカードを借りて帰宅。
こういうときに常にカードを色々用意している人がいるとほんと助かります。
どうもありがとうございました。
しかしまさか《新緑の連続》デッキのパーツまであるとは思いませんでしたw。

* 明日のために一晩調整。
デッキを作る際、もらったレシピの中に犬3枚とか気違いなデッキレシピが書いてある。
あとで /* http://www2.justnet.ne.jp/~kt-2000/magic/index1.htm#030622(6/22) */  を見て意図的にそうしたのかなとか思ってしまいましたw。
そして順当にいけば準決勝であたるはずの《新緑の連続》デッキのレシピがメイン56枚しか無くて何かが抜けてる。
自分達は実際にこのデッキと当った田中君がいたから、その4枚は Leery Fogbeast だとわかったが、このデッキの一回戦の相手はたいへんだろうなと思った。
さすがにローグデッキのレシピが4枚抜けてるのは致命的かと。
このレシピを一番重宝する8人に渡した後でサイドボードのレシピが訂正されても、しょうがないですよ。

*調整の結果、
大塚さん 対 志岐くん のマッチアップは志岐くんの有利。
メインもサイドもだいたい7割以上の勝率です。
てかあのデッキ特殊なマッドネスデッキは回りません。
このデッキを回せる大塚さん。ある意味尊敬します。

自分 対 藤修さん のマッチアップはほんま運ゲ─。
どっちが勝ってもおかしくありません。
とりあえずキーとなるサイドボーディングとしては Persuasion を入れると効果的なことがわかる。
こっち来て調整した甲斐がありました。

自分 対 前川さん の 新緑の連続 とのマッチアップはこちらが圧倒的有利。
てか負けるビジョンが見えません。
どうしようもないので相手に初手七枚だけ選ばせ、相手の鬼回り前提でやってみるも負けず。

とりあえず 藤修さん に勝てれば準決勝は前川さんが上がってくるし、決勝まで行けるだろうということで調整終了。
明日のためにじっくり睡眠をとることに。

*決勝当日、だいぶ早めに会場入り。
会場が開いたところで少し調整のおさらいをしようかと思っていたのですが、
デッキをフィーチャリングエリアに隔離され、調整できず。
始まるまでのんびりレシピ見直したりしていました。

*準々決勝 サイドボード参照 /* http://www.wizards.com/default.asp?x=sideboard/natjp03/qf4 */
準々決勝の時間は150分。さすがに時間切れはありそうにありません。
しかし昨日ジャッジに決勝ラウンドのゲーム数を聞いたとき、
決勝以外は2ゲーム先取と言われたのに、当日になって全部3ゲーム先取といわれる。
なるべくならサイド後を多くしたくないんだけどなあ。

一戦目、ドロー操作を全く引けず、引くのは土地ばかり。
どうにかDeep引いて、その後激動をトップデッキ。
ここでwishを引くまで待つか、その場で撃つかの二択。
コラプトを撃たれて、deepをフラッシュバックできなくなる前に、リセットすることを選択。
リセット後に、サイカとwishを引いて、土地が並びきる前に決着を付けようと考えるが、何も引かず。
その後土地が並び切り、サイカを引けどもwishを引けず。
先に相手に 強迫 と 陰謀団式療法 を全部引かれ、エコーを通され死亡。
集中していたので時間を気にしていなかったが、どうやら一時間もかかっていたようです。

二戦目、序盤、手札破壊から除去を抜かれ、シェイドを出され大ピンチ。
しかし除去をトップデッキして、フィンケルでアドバンテージを稼ぎそのまま勝ち。

三戦目、サイドボードに書かれている通りで、特筆すべきこと無し。

四戦目、サイドボードに書かれている通りで、特筆すべきこと無し。

五戦目、相手の手札破壊で手札のカウンターはずたずたにされるも、相手の手札も少なく、なんとかなるかもしれない状態。
先にフィンケルを出し、相手が少ないハンドから墓生まれの詩神をキャスト。
ここで除去を引ければ一気に優勢に立てそうだったが、引けず。
しょうがなく二枚目のフィンケルを並べてターンを返す。
しかし相手はライブラリートップから即座にエコー。
ライブラリが壊滅状態に。
こうなればこちらの勝ち手段はを早い段階で Persuasion を引くしかない。
しかし引けず。

こうして自分の日本選手権は終了しました。


応援してくださった方々、色々お世話になった人たち、ありがとうございました。
今回の結果のおかげ一度は経験したかったワールドへの招待も決まりました。
今回以上に頑張っていい成果を残したいと思います。

〜2003日本選手権レポート〜 byラミハル


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